開発コンセプト
製品の形状や材質は見た目の「和」を感じる大きな要素です。多くの建築家の「室内の和の表現」には天然木材の使用が欠かせない要件の一つとなっています。さらに、室内用品の中でも、手に触れる取手や引手などは感覚的な優しさも「和テイスト」の一部かもしれません。BIDOOR(ビドー)は材質や手触り感、形状などの要素に着目し、できるだけ合板ではなく無垢材の使用にこだわっています。
材質の「和」
「和の表現」をインテリア設計に取り入れる場合、素材として木材を使うことが多く見られます。最もなじみ深い建材の一つであることや、「日本固有の自然尊重の考え方」に基づいていることが理由として挙げられますが、茶室などの装飾品に天然木が多く使われていたこともあり、
「木製引手」
が襖用に数多く作られてきました。現在では
一つのジャンル
として呼ばれるほど、さまざまな木製引手が流通しています。
形状の「和」
格子模様などに見られる形状の繰り返しデザインや、書道、華道、石庭などにおけるシンプルで無駄を省いた表現方法は「和」を象徴する
調和デザイン
として世界的にも高く評価されています。また、古来の一般的住宅の間仕切り(襖)には金物がなく「丸形の引手穴」が、茶室の襖などでも和紙を張り込んだ「切り引手」が、それぞれ使われており、そこから転じた
「丸形・チリ落し形」
襖引手は伝統的な形状で、同時に手になじむ
「用の美」
としての形状とも言えます。
ものづくりと手間隙
天然木は素材の自然な美しさを活かせる材質ですが、木目柄や色彩が均一でなく一定の
「揺らぎ」
があります。また、天然木は湿度や気温によって変形が起こりやすく、製品の厚みと
変形強度
には密接な関係があます。昔からものづくりには手間隙がかかるものですが、BIDOOR(ビドー)は大量生産では解決できないこれらの問題を、なんとか最小限にするための努力を続けてまいります。
シリーズ 製品ピックアップ
横引 二寸
横引 寸六
横引 寸八
横引 角型
横引 細長
開用 丸型
開用 角型
取手